[隠者の意味と基本]
[正位置の解釈]
[逆位置の解釈]
[隠者の中級解釈]
[比較的解釈]
[イメージ像]
隠者の意味と解釈
タロット占いでの解釈の基本事項
「隠者」の意味と解釈法の解説になります。 隠者の持つ意味や世界観を理解することで、適切な解釈ができるようになります。
タロット占いでは、展開されたカードの全体像から、個々の意味を掘り下げて読み解くことが基本となります。 隠者が、どのような意味や背景があるのかを確認してみましょう。 タロットカードの関連性と世界観などを考慮することで、より的確に解釈することができます。
隠者の意味と基本
The Hermit
隠者の概略
隠者の意味と基本
「探求」
隠者のタロットカードは、真実や探求、物事の核心を意味します。隠された真実を求めて探し歩くことや、物事の確信に迫っていく過程などを意味します。少し暗く印象もあり、難しいカードの1枚ですが、決して悪い意味ではありません。自分本来の姿や願望を思い出すことや、物事の核心や真実を見出して行けるような非常に奥深いカードになります。知識や経験というものも意味します。
正位置では、落ち着いて自分自身を見つめ直すことで、問題と向き合い真実を見つけられること、本当に大事なものを足元に見つけることや、精神的な絆の深さ、信頼の大事さに気がづくことを意味します。
逆位置では、真実がなかなか見つからずに混沌とした状況が続いてしまうことや、本当に大事な初心などを忘れてしまうことで、自分自身の在り方を見失ってしまうことを意味します。
正位置逆位置共に、基本的なことや足元に大事なものが隠されていることを表します。
隠者の意味と象意
正位置の解釈
隠者の意味や詳細事項、隠者の正位置の解釈法になります。 タロット占いにおいて、隠者が正位置で出現する際には、隠者の意味が純粋に表れると解釈します。 表裏の無い状況や、良し悪しを問わず結果が出やすい状況であることを表します。
隠者の正位置のイメージ
▼隠者 正位置の解釈の仕方
落ち着いて状況を見つめ直すことや、自分自身について考えてみることの必要性。そこから本当の答えを見つけられること、本当に必要なものを見つけられることなどを意味します。
本心。悟り。秘智。内省。思慮。孤独。真実。結論。質問。核心。答え。解決。親戚。有識者。真理の探求。大事なもの。本来の自分。自分の世界。
- ・自分自身を見つめ直して真実や対応策を導き出せる。
- ・落ち着いて問題を見つめ直して真実を導き出すこと。
- ・新しい仕事や、人間関係を首尾良く始められる状況。
- ・問題を解決して正しい答えを導き出すことができる。
- ・自分自身を見つめ直し孤独や閉鎖感を克服すること。
- ・何かを探し求めることや、知識を深めるような状況。
- ・新しい恋愛の始まりや、過去の相手と復縁すること。
▼隠者 正位置の解釈の例
- ・世の中への不条理や、そのようなものに対して抱いていた不信感は次第に晴れてくること。
- ・拘束されている窮屈な状況や、プレッシャーを感じる状況は次第に解消されていくこと。
- ・次第に目の前の状況に光が差し、約束された未来や望んでいた結果を手にすることができる。
▼隠者 正位置の対策
原因をつきとめること。心に素直に従うこと。相手を心から信じること。心を開いて向き合うこと。
正位置の解釈
隠者の意味と象意
逆位置の解釈
隠者の意味や背景の詳細事項と、隠者の逆位置の解釈の仕方の基本的な解説になります。 隠者が逆位置で出る際には、隠者の意味が正しく表れず、不足するか過度になり過ぎるかという意味合いが強くなります。 隠者が逆位置で出たとしても、正位置の意味合いを考慮することが大事になります。 逆位置は、表裏がある状況や状況が不明瞭で結果や答えが出にくい事を表していると読み解きます。
隠者の逆位置のイメージ
▼隠者の意味と逆位置の解釈の仕方
人の事が心から信用することができず、自分自身のことも良くわからなくなってしまうこと。人生や社会に対して悲観的になってしまう状況や、自分の世界に閉じこもってしまうことなどを意味します。
秘密。内気。愚痴。嫌気。虚実。混沌。隔離。拒絶。孤立。隠居。引退。消極的。劣等感。悲観的。人間不信。反社会的。現実逃避。引きこもり。
- ・世間の柵から離れ全てを捨てて現実逃避したくなる。
- ・劣等感や人の視線を気にし社会から遠く離れること。
- ・自分の殻の中に閉じこもり外界との接点を断つこと。
- ・アドバイスに対して、悲観的な気分になってしまう。
- ・恋愛や人間関係の望まぬ核心に触れ失望してしまう。
- ・愚痴ばかりで道を見失い前に進めなくなってしまう。
▼隠者の意味と逆位置の解釈の例
- ・突然目の前の状況に嫌気が差して、世間から離れてしまうことや現実逃避してしまうこと。
- ・本当の答えや進むべき道が見つからず、混沌とした状況が延々と続いてしまう悪循環に陥る。
- ・不安や悩みを自分の中に溜め込んでしまい、気が重くて前に進めなくなってしまうこと。
▼隠者の意味と逆位置の対策
進む目的地を見直すこと。邪心を抱かず素直になること。相手を信頼すること。悩まず行動すること。
逆位置の解釈
隠者の中級解釈
上記の隠者の基本的な意味を理解した上で、更にタロット占いの解釈の幅を広げるための内容となります。 タロットカード全体の知識や繋がり、世界観などが把握できてから参考にしてみましょう。
隠者の別称:悟りカード
正位置 |
逆位置 |
▼アルカナの背景
タロット占いにおける大アルカナは、人生においての大事な節目を表し、人が生まれてから亡くなり輪廻転生を経て再び生を得るまでの過程となります。現実的な人生の面では、入学や入社、転職や転居、結婚や離婚などの人生の大きな節目を表すことになります。
▼隠者の前後との関係
隠者の前にあたるタロットカードは力となり、後ろにあたるタロットカードは運命の輪となります。 隠者のカードは、力の影響を受け、運命の輪のカードに影響を与えます。 タロット占いにおいて隠者のカードを解釈する際には、力を背景として運命の輪へ至る流れにあることを考慮しながら隠者の意味と解釈を掘り下げるようにしてください。 隠者のカードがタロットの全体像の中でどのような位置付けにあり、力と運命の輪との関係性を考慮して解釈することがタロット占いの結果の解釈では大事になります。 隠者の基本的な意味となる「真実の発見と現実逃避」に併せ、力の意味「確固たる信念と目標の挫折」、運命の輪の意味「幸運な状況と不運な状況」を正位置・逆位置に準じて解釈していきます。 この際、「正位置だから良い」「逆位置だから悪い」というような安易な解釈はせず、正位置の意味合いを踏まえた上で、逆位置の解釈をすることを忘れないようにして下さい。
前のカード |
隠者 |
次のカード |
隠者は、前の力からの精神的な強い忍耐力と覚悟の流れを背景として受けつつ、次の運命の輪の人生の大きな転機やチャンスの到来への流れを背景に持ちます。隠者に至るまでに覚悟した強い意思や精神的な忍耐力が背景にあることから、隠者での悟りの境地に至ること、人生すべてを振り返り本当に大事なものが何だったのかを確認できることなどを表しています。愚者から始まった物質界のストーリーが、この隠者として一旦は完結し、人として本当に大事なものが何だったのかに気が付くというのがこの隠者の主題になります。それは人の心であることや精神的な絆と信頼関係であること、物事に動じない悟りを開いた境地という事になります。この人として成熟して達観することにより、人生を大きく変えるような転機やチャンスが到来するというのが次の運命の輪への流れになります。この隠者には、次の運命の輪が到来する予兆というものも含まれていると考慮し、解釈をしていくことでより深い解釈ができるようになります。隠者は、一見地味になりますが、前者の力と後者の運命の輪を考慮すると非常に重要な転機を迎えつつあるという大事な意味合いにもなります。
▼タロットカードの比較的解釈
タロットカードを対比させることで、どのような背景や繋がりがあるのか、どのように読み分けるのかを解説しています。 個々のカードの解釈をする際、視野を広げるために、各カードを対比させてイメージしてみましょう。
▼隠者と前の力との比較
隠者 |
力 |
隠者はこれまでの人生での経験や知識を元に悟りを開くというような達観した状況を表すのに対し、力は自分自身の欲望を抑えて忍耐強く耐えること、強い意思と覚悟を持つことを表します。この力の意味する状態が極限まで達することにより、隠者の境地に達するというような流れと比較で考えることが大事になります。隠者と力はそれぞれが保守的でどちらかというと受け身の姿勢になりますが、隠者はすべてを悟り、自分から身を退くような受け身の姿勢であり、力は積極的に動きたい衝動を抑えての受け身の姿勢になります。隠者では力で抱いていた欲望などは全て消え、悟りを開くことにより、本当に大事なもの、本当に必要な物は足元にあったという事に気が付くという背景を考慮して解釈してください。
▼隠者と次の運命の輪との比較
隠者 |
運命の輪 |
隠者は愚者から始まった物質界における人としての人生の締めくくりになり、運命の輪は物質界から幽界に切り替わる中間点となる幽現界を表します。人が老いて無くなり、あの世に行くという大きな転機となるのがこの運命の輪となります。隠者では、世の原理や摂理を理解し、運命の流れに身を任せるという背景がありますが、運命の輪はこの人生の流れが大きく切替るという転機という背景があります。そのため運命の輪で訪れる転機というのは、人の人生の中で言うと人生が大きく変わるような、価値観が180度変わるような非常に大きな出来事や変化という事になります。隠者では、悟りの境地に至ることにより、この大きな変化は意外と身近なところ、足元にあったことに気が付くという背景を考慮します。
▼隠者と対になる太陽との比較
隠者 |
太陽 |
隠者では社会から身を退き隠居生活を送ることを表すのに対し、太陽ではまさに輝かしい今現在を最大限に楽しむというのを表します。隠者の隠居生活では、どちらかというと日の目を見ない少々暗く地味な生活や状況になるのに対し、太陽では周囲からの脚光を浴びて輝くこと、楽しく喜ばしい時間を過ごせる状況になることを表します。隠者は人としての物質界での最後になり、太陽は魂としての幽界での最後になります。物質界では年を取ることにより次第に落ち着いていくことになりますが、幽界では色々な問題を乗り越える事により次第に明るく輝いていくことになり、次の転生に備えるという準備段階に入ります。このように物質界での背景と幽界での背景を考慮して解釈すると明暗が明確になります。
▼隠者正位置のイメージの捉え方
▼隠者 正位置のイメージ
隠者の正位置は、長い人生を過ごした後、本当に大事なものは足元にあったことに気が付くという背景になります。本当に大事だと気が付いたものには、平和な日々の生活であること、身近な家族や仲間であること、人を信頼し、信頼されるような心開ける状況であることなどになります。探すのに長い時間を掛けた結果、探していたものを足元に見つけるという背景があります。また、社会の喧騒から離れて悠々自適の時間を過ごすことや、自分の世界に没頭して心理を解き明かそうとすることなども背景としてあり、地味ながらも奥が深い意味合いになります。
▼隠者逆位置のイメージの捉え方
▼隠者 逆位置のイメージ
隠者の逆位置は、正位置での本当に大事なものに気が付かないこと、探しても見つからないことを表します。人生での経験が少ないことや、知識が足りないことなどから、答えを出せないという流れになります。また、本当に大事なものを失ってから、その大事さに気が付くことや、年月を重ねた後に、過去を振り返り後悔するということなども背景としてあります。高望みばかりで足元が見えていないこと、社会の喧騒から離れすぎて日時籠ってしまうこと、自分の殻の中に閉じこもってしまい、外界との接触が持てないことなども背景としてあります。
隠者の意味の補足事項
隠者の意味や解釈の内容に関しては、上記の内容が全てではありません。 上記の隠者の内容は基本的なものであり、隠者を解釈する際の基本的背景となります。 隠者の絵柄から、カードが表しているものを適切に感じ取ることが、鑑定をする際に重要となります。
また、隠者の意味や解釈の仕方は、タロットカードの種類や占い師によって内容が異なる場合があります。 使用するカードに合わせて、隠者の解釈は柔軟に対応してください。 柔軟で視野の広い考え方が、実際にタロットで鑑定をする際には重要となります。
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