ソードの5の意味は強欲と強欲な態度

[ソードの5の意味と基本] [正位置の解釈] [逆位置の解釈]
[ソードの5の中級解釈] [比較的解釈] [イメージ像]

ソードの5の意味と解釈

タロット占いでの解釈の基本事項

「ソードの5」の意味と解釈法の解説になります。ソードの5の持つ意味や世界観を理解することで、適切な解釈ができるようになります。

タロット占いでは、展開されたカードの全体像から、個々の意味を掘り下げて読み解くことが基本となります。ソードの5が、どのような意味や背景があるのかを確認してみましょう。タロットカードの関連性と世界観などを考慮することで、より的確に解釈することができます。

ソードの5の意味と解釈

ソードの5の意味と基本
Five of Swords

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ソードの5の概略

ソードの5の意味と基本
「強欲」

ソードの5のタロットカードは、自己中心的な姿勢や肥大化した欲望、激しい喧嘩や熾烈な抗争を意味します。欲が強くなってしまうために視野が狭くなり、自己中心的になってしまうことや成功への大きな犠牲などを意味します。手段を選ばずに勝利を勝ち取ること、それと同時に敵を作ってしまうことなども意味します。人と激しく争い傷つけ合うこと、喧嘩が泥沼化することなども暗示します。

正位置では、状況が忙しくなることで心身共に磨り減ってしまうこと、周りの顔色を省みない強欲な態度や発言が反感を買うこと、表面的な部分での成功の割には損失も多くなることを意味します。

逆位置では、強欲な態度が周囲の人々の信頼や支持を失うこと、忙しい割には得られるものもなく結果も失敗に終わってしまうこと、結果として大事なもの全てを失ってしまうことを意味します。

正位置逆位置共に、忙しくなる状況や戦争状態に陥ることなどを表します。

ソードの5の意味と基本

ソードの5の意味と象意
正位置の解釈

ソードの5の意味や詳細事項、ソードの5の正位置の解釈法になります。タロット占いにおいて、ソードの5が正位置で出現する際には、ソードの5の意味が純粋に表れると解釈します。表裏の無い状況や、良し悪しを問わず結果が出やすい状況であることを表します。

ソードの5の正位置のイメージ

▼ソードの5 正位置の解釈の仕方

成功を手に入れることができるが、思っていた形とは違う形であること。手段を選ばずに成功と結果を手にすることで、支払う代償が想像以上に大きくなることなどを意味します。

強欲。貪欲。執念。強情。願望。欺瞞。抗争。戦争。葬式。冷酷。詐欺。策士。欲張り。好戦的。対抗心。闘争心。わがまま。権謀術数。自己中心的。

・成功を手に入れるが替わりに失うものも大きくなる。
・願望が成就するが求めていた形とは違った形になる。
・あまりの強欲さに人に対しての思いやりを失うこと。
・物事にこだわることにより成功と繁栄の機が訪れる。
・やっとの思いで望んでいた目的地に到達できること。
・成功と繁栄、願望成就までの飽くなき執念と計画性。

▼ソードの5 正位置の解釈の例

・欲しいものを手に入れることができるが、その代わりに失ったものが想像以上に大きくなる。
・成功と繁栄への状況に至ることはできるが、精神的な面で満たされるものは無く虚しくなる。
・望むものや状況への強欲さに惑わされてしまい、周囲への思いやりや配慮を欠いてしまう。

▼ソードの5 正位置の対策

手段を選ばずに動くこと。自分を満たすこと。不要なものを手放すこと。覚悟を決めて進むこと。

ソードの5の意味と象意
正位置の解釈

ソードの5の意味と象意
逆位置の解釈

ソードの5の意味や背景の詳細事項と、ソードの5の逆位置の解釈の仕方の基本的な解説になります。ソードの5が逆位置で出る際には、ソードの5の意味が正しく表れず、不足するか過度になり過ぎるかという意味合いが強くなります。ソードの5が逆位置で出たとしても、正位置の意味合いを考慮することが大事になります。逆位置は、表裏がある状況や状況が不明瞭で結果や答えが出にくい事を表していると読み解きます。

ソードの5の逆位置のイメージ

▼ソードの5の意味と逆位置の解釈の仕方

感情的になり暴走してしまうことで、将来への道を自分から閉ざしてしまうこと。自分が決断して行動したことに対して、大きな葛藤や後悔の念に悩まされることなどを意味します。

死。失敗。過失。後悔。敗北。敗者。不覚。敗訴。消失。損失。自殺。殺人。低迷。迷走。不幸。残念。無念。薄命。悲運。不正。終止符。猜疑心。裏切り。

・全てのものを失い何もする気力が湧かなくなること。
・感情的になり、自分で自分の将来を閉ざしてしまう。
・自分でして来た事に対して大きな葛藤に悩まされる。
・人の事を心から信頼できず人間関係に失望すること。
・相手を思う気持ちが失われ恋愛関係が崩壊すること。
・事故や不幸への予兆があり今後の道への不安が募る。

▼ソードの5の意味と逆位置の解釈の例

・一時的な感情に煽られて行動してしまい、将来の成功と喜びへの道が閉ざされてしまうこと。
・自分自身で決断した行動と発言に対して、激しい後悔と葛藤に襲われて自分自身へ失望する。
・これまでに抱えていたもの全てを失っていくが、その流れを止める事はできない状況に陥る。

▼ソードの5の意味と逆位置の対策

行動を見直すこと。手段を見直すこと。慎重に対応すること。後悔を残さないこと。本質を見直すこと。

ソードの5の意味と象意
逆位置の解釈

ソードの5の中級解釈

上記のソードの5の基本的な意味を理解した上で、更にタロット占いの解釈の幅を広げるための内容となります。タロットカード全体の知識や繋がり、世界観などが把握できてから参考にしてみましょう。

ソードの5の別称：戦争カード

正位置

逆位置

▼アルカナの背景

タロット占いにおける小アルカナのソードは、日々の日常生活の中における問題や障害と危険度合いなどを表します。人間関係や人の気持ちで解釈する際には、苦手な相手や嫌いとなる相手、不信感や苦手意識、警戒心や敵対心などのネガティブな感情を背景として考慮することが大事になります。

▼ソードの5の前後との関係

ソードの5の前にあたるタロットカードはソードの4となり、後ろにあたるタロットカードはソードの6となります。ソードの5のカードは、ソードの4の影響を受け、ソードの6のカードに影響を与えます。タロット占いにおいてソードの5のカードを解釈する際には、ソードの4を背景としてソードの6へ至る流れにあることを考慮しながらソードの5の意味と解釈を掘り下げるようにしてください。ソードの5のカードがタロットの全体像の中でどのような位置付けにあり、ソードの4とソードの6との関係性を考慮して解釈することがタロット占いの結果の解釈では大事になります。ソードの5の基本的な意味となる「強欲な態度と人生への失望」に併せ、ソードの4の意味「距離を置くことと活気が戻ること」、ソードの6の意味「順調な進展と状況への焦り」を正位置・逆位置に準じて解釈していきます。この際、「正位置だから良い」「逆位置だから悪い」というような安易な解釈はせず、正位置の意味合いを踏まえた上で、逆位置の解釈をすることを忘れないようにして下さい。

前のカード

ソードの5

次のカード

ソードの5は、前のソードの4での行き詰った状況の中で休息をせざるを得なくなることを背景とし、次のソードの6での問題から逃避する状況に至る流れを背景に持ちます。ソードの4では、問題と遭遇して傷つき、追いつめられることで休息しなければいけなくなることを表していました。また、今後の険しい道のりや過程を考慮すると休んで準備を整えておかなければいけないという状況を表しています。ソードの5では、休息後に危険な目的地に向かって出発するという流れになりますが、まだ先は長く険しくなるため、進むのを断念して引き返した方が良いという意見と、このまま強行するという意見の対立が生まれてきます。元々危険に立ち向かうという強い意思と覚悟を持った背景からの対立になるため、その内容は激しい衝突となります。完全に対立してしまうことや、相反する意見のため折り合いを付けることができないこと、強硬派が保守派の装備を奪い無理に前進しようとすることが背景になります。ソードの6では、保守派が今回の挑戦を断念して引き返すことや問題から遠ざかることを表し、ソードの7では強硬派が装備を簒奪して無理に前に進もうとすることを表しています。

▼タロットカードの比較的解釈

タロットカードを対比させることで、どのような背景や繋がりがあるのか、どのように読み分けるのかを解説しています。個々のカードの解釈をする際、視野を広げるために、各カードを対比させてイメージしてみましょう。

▼ソードの5とワンドの5との比較

ソードの5

ワンドの5

ソードの5は、周囲との闘争や人間関係においての厳しい状態に陥ることを表します。休む暇が無いような忙しい状況に至ることや、時間に追われて余裕が無くなるという背景になります。ワンドの5は、周囲との喧嘩や人間関係において、少々面倒な状態に陥ることを表します。忙しく時間に追われるような状況になりますが、乗り越えられるような比較的余裕のある状況が背景になります。共通点となるのは、人間関係においての周囲との摩擦や衝突という感じになりますが、ソードの5では戦争のような激しい状況が背景になり、ワンドの5では痴話げんかのような比較的優しい状況が背景になります。ソードの5では、余裕が無く緊張感が漂いますが、ワンドの5では余裕もあり、緊張感も緩いものとなります。

▼ソードの5とカップの5との比較

ソードの5

カップの5

ソードの5では、周囲との価値観が違うことで折り合いがつかなくなること、激しく衝突してしまうことを表します。怒りなどの負の感情が強くなり、対立が激化してしまうことが背景になります。カップの5では、相手との価値観が違うことで折り合いがつかなくなること、現実に失望してしまうことを表します。喪失感や期待外れというような負の感情が強くなり、内にこもってしまうことが背景になります。共通点となるのは、周囲や相手との価値観の違いが顕著になること、悲観的な感情が強くなることになります。結果的に大事なものを失うことも共通点になります。異なる点となるのは、状況が争いに発展するのがソードの5であり、自分から諦めて身を退くのがカップの5となります。

▼ソードの5とペンタクルの5との比較

ソードの5

ペンタクルの5

ソードの5は、価値観が合わないことにより、争いが生じること、周囲と傷つけあうような状況に陥ることを表します。ペンタクルの5は、金銭的な価値観が合わないことにより、金銭的な損失を被ることや行き場を失ってしまうことを表します。ソードの5では、周囲や相手との一進一退の攻防が繰り広げられることが背景になりますが、ペンタクルの5では、一方的に損失を被り路頭に迷うことが背景になります。共通点となるのは価値観が合わないことや、折り合いがつかないという事になりますが、ソードの5ではそれが衝突に発展していくことになり、ペンタクルの5では損失につながるという流れになります。どちらも大きな損失があることや精神的に傷を負ってしまうという背景になります。

▼ソードの5正位置のイメージの捉え方

▼ソードの5 正位置のイメージ

ソードの5の正位置は、周囲との戦いが本格的になること、前に進むためには手段を選んでいられないことを表します。厳しい挑戦の過程において、周辺環境との対立が激化し紛争となることや、仲間割れなどが起こり足の引っ張り合いになることを表します。戦いは非常に激しいものとなり、簡単には収拾がつけられなくなることや、緊張感が絶えず続いていくような精神的にも辛い状況となります。互いの主張が完全にぶつかり合い、妥協点を見いだせないことや、激しく感情的になることで、手段を選ばずに主張を押し通そうとするような強引さが焦点となります。

▼ソードの5逆位置のイメージの捉え方

▼ソードの5 逆位置のイメージ

ソードの5の逆位置は、周囲との戦いが泥沼化していくことや、戦いの中で傷つくことを表します。激しい戦いの中で勝機が見いだせないことや、その中でも退くに退けない状態となり、完全に消耗戦に持ち込まれてしまうことを表します。事態を収拾するには、損失が多くなっても敗北を認めて早急に立ち去ることが必要であり、主張を全て撤回するような方向転換が求められてきます。厳しい状況でもあり、対立も激化していく一方となるため、早急な判断が必要になります。混乱の中で消耗が少ないうちに、どれだけ潔く敗北を認められるかが焦点となります。

ソードの5の中級解釈