[愚者の意味と基本]
[正位置の解釈]
[逆位置の解釈]
[愚者の中級解釈]
[比較的解釈]
[イメージ像]
愚者の意味と解釈
タロット占いでの解釈の基本事項
「愚者」の意味と解釈法の解説になります。 愚者の持つ意味や世界観を理解することで、適切な解釈ができるようになります。
タロット占いでは、展開されたカードの全体像から、個々の意味を掘り下げて読み解くことが基本となります。 愚者が、どのような意味や背景があるのかを確認してみましょう。 タロットカードの関連性と世界観などを考慮することで、より的確に解釈することができます。
愚者の意味と基本
The Fool
愚者の概略
愚者の意味と基本
「変化」
愚者のタロットカードは、変化や柔軟さ、これからの期待を意味します。現状では満足できず、変化を求めている気持ちや前向きな姿勢、期待などを意味します。気持ちが新鮮さや楽しみを探して浮いているような状態です。好奇心にあふれ、刺激を求めていることも少なくはありません。全体的に足取りは軽く、楽観的という感じでもあり、非常に明るい意味合いになります。責任感には欠ける面があります。
正位置では、平凡な状況に満足せずに変化や刺激を求めることが良い結果につながること、責任を負うことを避けて自由気ままに放浪して行くことを意味します。
逆位置では、中途半端な気持ちや落ち着きのない行動が悪い結果につながり失望してしまうこと、特定の場所に落ち着くことが出来ず、あちこちを転々としながら状況が悪化してしまうことを意味します。
正位置逆位置共に、明るく楽しい状況であることや責任を負わないこと、気楽に事に望めるような状況を表します。
愚者の意味と象意
正位置の解釈
愚者の意味や詳細事項、愚者の正位置の解釈法になります。 タロット占いにおいて、愚者が正位置で出現する際には、愚者の意味が純粋に表れると解釈します。 表裏の無い状況や、良し悪しを問わず結果が出やすい状況であることを表します。
愚者の正位置のイメージ
▼愚者 正位置の解釈の仕方
前向きな気持ちや直感力に頼り、判断することで道が開けてくること。変化と刺激を求めて、現状に取り入れていくことが成功と発展につながることなどを意味します。
直感。信念。期待。変幻。変化。展開。開花。娯楽。喜び。旅行。転居。散歩。楽観的。楽しみ。積極的。始まり。柔軟な姿勢。無限の可能性。
- ・張り合いの無い現状に固執せず変化することが必要。
- ・新しい状況や環境を積極的に求めることで成功する。
- ・直感力を信じて判断すれば問題なく成功に至ること。
- ・一目惚れや今までとは違う新しい恋愛の兆しの到来。
- ・新しい状況や今までに無い変化が、始まりを告げる。
- ・楽しみや喜びを求め、変化を求めることで前に進む。
▼愚者 正位置の解釈の例
- ・状況に明るく前向きな変化が訪れ、将来への無限の可能性や肯定的な気持ちが生まれてくる。
- ・物事に対しての気持ちが積極的になり、考え方や自分自身の行動に自信が持てるようになる。
- ・目の前の状況に大きな変化をもたらすことで、将来への更なる発展と躍進が期待できる。
▼愚者 正位置の対策
明るい状況を作る。楽しめる話題をもたらす。興味や関心をそそる。楽観的に考えて対応すること。
正位置の解釈
愚者の意味と象意
逆位置の解釈
愚者の意味や背景の詳細事項と、愚者の逆位置の解釈の仕方の基本的な解説になります。 愚者が逆位置で出る際には、愚者の意味が正しく表れず、不足するか過度になり過ぎるかという意味合いが強くなります。 愚者が逆位置で出たとしても、正位置の意味合いを考慮することが大事になります。 逆位置は、表裏がある状況や状況が不明瞭で結果や答えが出にくい事を表していると読み解きます。
愚者の逆位置のイメージ
▼愚者の意味と逆位置の解釈の仕方
落ち着いて考えられないことや悲観的な気持ちが状況を悪くさせること。自分に自信を無くしてしまうことや責任能力が乏しく成功にいたる発展が得られないことなどを意味します。
幻滅。愚考。失敗。陳腐。軽率。無謀。偏見。惰性。逃亡。失踪。浮気。変人。火遊び。無責任。不安定。消極的。気まぐれ。マンネリ。つまらない。
- ・意見が明確にならず、協調性に欠け立場が悪化する。
- ・軽率な行動や短絡的な考えが、失敗を招いてしまう。
- ・発想力や行動力に自信が無く、自分自身に失望する。
- ・周囲の状況や環境に流されてしまい失敗してしまう。
- ・盛り上がりに欠け、消極的な気持ちで前に進めない。
- ・変化の無い生活に、人生が陳腐でつまらなく感じる。
▼愚者の意味と逆位置の解釈の例
- ・自分の気持ちや考えを主張することができず、周囲に呑まれて成り行きに任せてしまう。
- ・状況を変えることが怖く、思い切った行動が出来ずにタイミングを逃し状況が悪化する。
- ・焦って十分に考えず短絡的に行動してしまい、失敗して本当に大事なものを失ってしまう。
▼愚者の意味と逆位置の対策
楽しみを取り戻すこと。自由を取り戻すこと。発言に注意すること。慎重に考えて対応すること。
逆位置の解釈
愚者の中級解釈
上記の愚者の基本的な意味を理解した上で、更にタロット占いの解釈の幅を広げるための内容となります。 タロットカード全体の知識や繋がり、世界観などが把握できてから参考にしてみましょう。
愚者の別称:放蕩息子カード
正位置 |
逆位置 |
▼アルカナの背景
タロット占いにおける大アルカナは、人生においての大事な節目を表し、人が生まれてから亡くなり輪廻転生を経て再び生を得るまでの過程となります。現実的な人生の面では、入学や入社、転職や転居、結婚や離婚などの人生の大きな節目を表すことになります。
▼愚者の前後との関係
愚者の前にあたるタロットカードは審判となり、後ろにあたるタロットカードは魔術師となります。 愚者のカードは、審判の影響を受け、魔術師のカードに影響を与えます。 タロット占いにおいて愚者のカードを解釈する際には、審判を背景として魔術師へ至る流れにあることを考慮しながら愚者の意味と解釈を掘り下げるようにしてください。 愚者のカードがタロットの全体像の中でどのような位置付けにあり、審判と魔術師との関係性を考慮して解釈することがタロット占いの結果の解釈では大事になります。 愚者の基本的な意味となる「新しい状況と状況への幻滅」に併せ、審判の意味「状況の復活と再起不能な状況」、魔術師の意味「積極的な考えと消極的な考え」を正位置・逆位置に準じて解釈していきます。 この際、「正位置だから良い」「逆位置だから悪い」というような安易な解釈はせず、正位置の意味合いを踏まえた上で、逆位置の解釈をすることを忘れないようにして下さい。
前のカード |
愚者 |
次のカード |
愚者は、前の審判での新しいステージが始まることが決定するという流れを背景に持ち、次の魔術師での新しいステージが実際に始まるという流れを背景に持ちます。審判で決定された内容が具体的に始まるまでの準備期間であることや、スタートに向けて内容の調整や作成をすると言うのが背景になります。これから始まるという流れにありますが、まだ具体的なものが何もなく、それらを作り上げていくこと、今後を見据えて色々な可能性を模索していくことなどを表します。この審判での決定が無い場合、前のカードは世界と考え、物事が全て完結した後の全くの無の状態から別の物語が始まるという背景で考えていきます。その際には全ての前段階や予定が無い空白の状態から、物事を進めていくこと、これからいろいろな可能性が広がっていることを背景に持ちます。次のステージに上がり新しい状況が始まると考えても、完全に無の状態から新しい物語が始まると考えても、可能性に満ちた世界が広がるというのは共通点となります。次の魔術師に向けて、準備を進めていくという背景で考えてみましょう。
▼タロットカードの比較的解釈
タロットカードを対比させることで、どのような背景や繋がりがあるのか、どのように読み分けるのかを解説しています。 個々のカードの解釈をする際、視野を広げるために、各カードを対比させてイメージしてみましょう。
▼愚者と前の審判との比較
愚者 |
審判 |
愚者は、これから新しい状況が始まることで、そこに向けての準備を進めていくことを表します。これから新しい状況が始まるという事で、色々な可能性があることや、楽しみに満ちている状況を背景に持ちます。審判は、これまでの一連の物語が一段落し、次の段階に移行していくことを表し、ステージが変わること、舞台の背景が大きく変わることなどを背景に持ちます。基本はハッピーエンドで物語を終え、次のステージに進むという前向きな変化や決断というのが審判の背景になります。審判ではこれまでのことを踏まえて次に進むという覚悟の必要な決断になりますが、決断した後の愚者では肩の力が抜け、今後のことを楽しみながら準備を進めるというような背景になります。
▼愚者と次の魔術師との比較
愚者 |
魔術師 |
愚者は、これから始まる新しい状況に向けての準備段階であり、楽しみに物事を進めていくという背景になります。これからの色々な可能性が広がる中で、どの道に進もうかという自由な選択肢や可能性が見えてきます。一方の魔術師では、具体的に新しい状況が始まることを表し、シナリオに沿って一歩踏み出すことが背景になります。愚者がプロローグであり、魔術師が第一話や第一部となるような流れであり、物語の導入部分や番宣にあたるのが愚者、実際の番組が魔術師というような関係性になります。愚者では具体的な根拠が無い状況で前向きに作成していく段階が背景になり、魔術師は具体的なストーリーに合せて前向きに進み始める段階が背景になり、このような背景を考慮することが大事になります。
▼愚者と対になる運命の輪との比較
愚者 |
運命の輪 |
愚者は、これから新しいステージが始まるという段階を表し、無の状態から新しいものを築き上げて行くという背景を持ちます。運命の輪は、状況が大きく変わり、次の段階に進み始めること、そのための大きな転機や変化というものを背景に持ちます。どちらも物語が新しく始まること、大きく切替るという背景になりますが、愚者では無の状態からの始まりを表し、運命の輪ではAという話がBという話に変わっていくというBの始まりを表します。前の物語がひと段落した後の完全に新しい状況の始まりを愚者は表し、前の物語からの流れが突然の変化で次の流れに至るという流れを運命の輪は表します。そのため愚者の背景は軽いものになりますが、運命の背景は非常に運命的で重いものになります。
▼愚者正位置のイメージの捉え方
▼愚者 正位置のイメージ
愚者の正位置は、一連のストーリーの起点となり、物事が始まる前の準備段階にあることを表します。これから様々な可能性が広がり、様々なストーリーが展開されますが、そのすべてを含みどのようにも変わり行く可能性や柔軟性を秘めていることが背景になります。実際にはまだ始まっていないため、具体性が無いことや、責任なども発生していないこと、準備段階のため気楽に対応できることも背景となります。これからいろいろな可能性があることから、楽観的に考えていることや、楽しめればそれでよいというような軽い背景も持ち合わせています。
▼愚者逆位置のイメージの捉え方
▼愚者 逆位置のイメージ
愚者の逆位置は、一連のストーリーの起点となりますが、ストーリー自体も全くの未知数であり、収集が付かないことや、準備が全く進んでいないことを表します。これから様々なストーリーが展開されていくことになりますが、不安材料の方が大きく、明るく楽しめる行程になるのか疑問が残るという背景になります。また、実際に楽観的過ぎて周囲に受け入れてもらえないことや、浮いてしまうこと、悪ふざけをして問題に発展してしまうことも表します。現実的に考えられず、地に足が付いていないことや、フラフラと浮ついてしまうことなどが背景となります。
愚者の意味の補足事項
愚者の意味や解釈の内容に関しては、上記の内容が全てではありません。 上記の愚者の内容は基本的なものであり、愚者を解釈する際の基本的背景となります。 愚者の絵柄から、カードが表しているものを適切に感じ取ることが、鑑定をする際に重要となります。
また、愚者の意味や解釈の仕方は、タロットカードの種類や占い師によって内容が異なる場合があります。 使用するカードに合わせて、愚者の解釈は柔軟に対応してください。 柔軟で視野の広い考え方が、実際にタロットで鑑定をする際には重要となります。
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