タロット占いの実践における
「ソード14枚」の意味と解釈法
「ソード(剣)」のスートは、ウェイト版の78枚のタロットカードの中で「14枚」を占めるスートになります。 基本は問題や障害などの不穏な側面を表すスートになり、日常生活での苦難や幸不幸などを表すことになります。 「小アルカナ」は普段の日常生活の内容を表しますが、「ソード」のスートは日常の中の問題や障害などの状況や悩み事を表しています。
タロット占いの実践で使用するタロットカードは、ウェイト版では78枚になります。 この中で「ソード」のスートは14枚になり、A(1)~10の数字のタロットカードが10枚と、人物(王など)のコートカードが4枚になります。 小アルカナの各スートは普段の日常の中の出来事を表しますが、「ソード」のスートは日常生活でのの問題や障害となるものを表します。
「ソード」のスートは、日々も問題や障害などを表し、普段の生活の中で直面する問題や障害、悩み事や嫌な事、不安や不満と避けたいことなどになります。 タロット占いの実践において、「ソード」のスートが出現すると、問題や障害、悩みや不満を抱える事を暗示するため、出現しない方が良いスートとして捉えます。 全体的に良い意味合いのタロットカードは無く、問題や障害、停滞や悪化などを表すタロットカードが連なっています。 タロット占いの結果を解釈する際には、この「ソード」のタロットカードの出現率などで、問題の困難さや将来の幸不幸などを推し測ることができます。
「ソード14枚」の意味と解釈法

タロットカード78枚における
「ソード14枚」の基本背景
タロット占いの実践における、小アルカナ「ソード」のAから10までのタロットカードは、「問題に直面してから破滅に至るまで」の一連の流れを表しています。 問題を抱えることから始まり、次第に問題が大きくなっていくこと、収拾がつかずに身動きが取れなくなること、その結果自分自身の立場や身を滅ぼすという流れになります。 また、人の業や欲深さの結果、嫉妬心や執着心の結果、大事なものを失うことや、望まぬ未来に至る家庭を表すのが、タロット占いの実践における「ソード」の解釈の基本となります。
「ソード14枚」の意味と解釈法
▼「ソード」のストーリー1「登山で遭難」
ソード | 内容 |
A | 雪山登山に昇ろうと表明 |
2 | 出発後に天候不良で立ち往生 |
3 | 更に天候が悪化し吹雪に遭う |
4 | 山小屋に一時退避する |
5 | 進退での仲間割れが始まる |
6 | 保守派は下山して難を回避 |
7 | 強硬派は強引に頂上を目指す |
8 | 天候が悪化して不時泊 |
9 | 天候が回復せずに遭難する |
10 | 救助が間に合わずに死亡 |
▼「ソード」のストーリー2「問題ある結婚と離婚」
ソード | 内容 |
A | 周囲の反対を押し切り結婚 |
2 | 価値観の不一致や浮気で悩む |
3 | 浮気不倫と離婚問題の浮上 |
4 | 休戦するものの不安が募る |
5 | 泥沼の調停闘争の開始 |
6 | 周囲から離婚を進められる |
7 | 浮気相手に旦那を取られる |
8 | 打つ手立てが無く孤立する |
9 | 寝れない日々に鬱になる |
10 | 大事なものをすべて失う |
▼「ソード」のストーリー3「勝てない戦い」
ソード | 内容 |
A | 感情的になって宣戦布告 |
2 | 攻められずに様子を見る |
3 | 宣戦布告に後悔する |
4 | 戦いで消耗して疲弊する |
5 | 相手からの攻撃に苦しむ |
6 | やむなく撤退する |
7 | 敗走中に仲間割れ |
8 | 孤立無援の状態に陥る |
9 | 軽率な行動を悔いる |
10 | 過ちが正せず破滅する |
「ソード14枚」の基本背景

タロットカードのストーリー構造
「ソード14枚」の起承転結
小アルカナ「ソード」にも起承転結の流れが存在し、一連のストーリーが構成されています。 様々なストーリーが考えられますが、「ソード」では結末が破滅に至るというような壮絶なストーリーとなります。 「A」から始まった問題が、「10」の目的地に達して完結するのが一連の流れになりますが、最終到達点が破滅や破局というような否定的な結果になるのが「ソード」の特徴になります。
「ソード」の前半部分では、危険や困難に立ち向かおうと、決意表明などをして一歩を踏み出すところから始まっていきます。 目の前に広がっている問題や困難に立ち向かおうとするのが、「ソード」の特徴であり、本来なら無理に進めずに問題を回避したほうが良いという背景もあります。 中盤では、問題が大きくなることや、状況が混乱してくることで、仲間割れが始まることや、問題が大きくて困難な思いをするという状況になります。 終盤では、どうにもならない状況に陥り、身が亡びるまでの過程を悔いることになります。 タロット占いの実践における結果で、「ソード」を解釈していく際には、このような問題や障害に向き合うことや、その渦中に飛び込んでしまうことなどを意識して解釈することが大事になります。
▼「小アルカナ数字10枚」の起承転結
数字 | 内容 | 事 |
A | 物事の始まり | 起 |
2 | 物事のバランス | |
3 | かかわりの本質 | 承 |
4 | 状況の安定 | |
5 | 競争や対立 | 転 |
6 | 調和と成功 | |
7 | 意識と現実 | |
8 | 状況の変化 | |
9 | 願望や目的地 | 結 |
10 | 完成された状況 |
「ソード14枚」の起承転結

タロット占いの実践における
「ソード10枚」の数字の基本
タロット占いの実践における「ソード」の基本概念は、問題や障害を表し、困難な状況や不遇な思いをするまでの過程になります。 冷静に考えれば、避けておいた方が良い道に対して向き合おうとするのが、「ソード」の背景であり、感情的になっていて冷静な判断ができないということなどもあります。 危険極まりない雪山の登山や、浮気や不倫を繰り返し借金などを背負っている人との結婚、転職を繰り返している人の採用など、避けておいた方が無難と思われるようなこともあります。 このような問題に対して取り組もうと覚悟することや、自分なら何とかできると意気込むことなどが、まさに「ソード」のスートの背景になります。 中には対応などが成功すること、厳しい道のりを乗り越えて成功する(逆位置)こともありますが、ほとんどの場合には思惑と違い失敗に終わる(正位置)という事になります。
このように問題や障害を背景に持ち、そのような状況が展開されていくというのをイメージとして把握し、「ソード」の意味を解釈することでタロットカードの解釈がより深いものになります。 人生の中で良いことばかりではなく、問題や不満を抱えること、望まない状況に至ること、時に嫌な思いなどをすることなどが、「ソード」のタロットカードの担当になります。 「ソード」も他のスートと同じように、「A」のタロットカードで第一歩を踏み出し、「3」のタロットカードで最初の困難に遭遇、「7」のタロットカードで最終段階に至り、「10」のタロットカードで破滅に至る流れになります。 「3と7」のタロットカードは、「ソード」においても節目となるタロットカードになり、「5」のタロットカードが転機となります。 「ソード」はタロットカードの中でも特殊なスートであり、数字が多くなればなるほど状況などが悪化していくと解釈します。
このように、タロット占いの実践における「小アルカナ」では、「奇数」の数字が鍵を握り、「偶数」のタロットカードは前後の奇数のタロットカードをつなぎ合わせるというような内容になっていきます。 また、「ソード」を「Aから10」までの一連の流れで捉え、それぞれが全体の中のどの部分を示しているのかを把握しておくことが大事になります。 タロットカード単体ではなく、スートの背景と10までの一連の流れを含めて考慮することで、タロットカードの意味を適切に解釈できるようになります。 タロット占いの実践をする際には「ソード」の基本的な背景とストーリーは確実に覚えておきましょう。
▼「小アルカナ数字10枚」の流れ
数字 | 内容 |
A | 物語の始まり |
2 | 開始後の状態 |
3 | 1段上の展開へ |
4 | 進展後の状態 |
5 | 物語の転機 |
6 | 転機後の状態 |
7 | 1段上の展開へ |
8 | 展開後の状態 |
9 | 目的地への到達 |
10 | 到達後の状態 |
「ソード10枚」の数字の基本

78枚のタロットカードにおける
「ソード14枚」の解釈法まとめ
タロット占いの実践における「ソード」は、問題や障害に向き合い始め、それが次第に大きくなり破滅に至る過程を表しています。 タロット占いの実践をする際には、質問者の状況や内容に合わせてどのような問題になるのか、どのような未来になるのかをイメージしていくことが大事になります。 また、問題を想定し、「A」の軽い問題から、「10」の重い問題までを想像していくこと、目的を断念せざるを得ない状況がどのようなものなのかを考慮することなども必要になります。 出現したタロットカード単体を捉えるだけではなく、その前後のカードも考慮して、そのタロットカードの意味合いや問題の大きさ、内容などを考慮してみましょう。
タロット占いの結果において「ソード」の出現率が多くなる場合には、依頼者は困難な道のりを進もうとしていること、問題や波乱が多い背景にあることが分かります。 依頼者からの質問内容などには現れていなくても、展開されているタロットカードを見ることで、依頼者の背負っている問題や背景などが見えてきます。 訳ありで危険な道になるほど熱くなってしまうような人も多く、そのような人にとってはより熱くなるような展開が待っていると判断します。 タロットカード個々の意味だけではなく「ソード」が正位置、逆位置共に多く出ている場合には、泥沼化すること、危険な未来が待っていることなどが分かります。 「ソード」のタロットカードは必ずしも破滅や破綻に至るという訳ではなく、問題を乗り越えて前に進めるという事もあります。 そのような場合に出てくるのが、逆位置になりますが、問題と直面して乗り越えなければいけないという背景や状況には変わりがありません。 問題を乗り越えられずに終焉に向かうのが正位置となり、それらの問題を乗り越えて何とか前に進めるのが逆位置という感じで解釈してみましょう。
少々複雑な読み方にもなりますが、タロット占いの実践で一般的で言われる「過去」「現在」「未来」の読み方を例にします。 タロット占いの結果で展開されたタロットカードは「過去:ソードの3」「現在:ソードの6」「未来:ソードの9」と仮定します。 「過去」に現れた「ソードの3」は、それまでの経緯(より過去の話)に「ソードの2」の影響を強く受け、「現在」に対して「ソードの4」の影響を強く受けることになります。 「現在」に現れた「ソードの6」は、それまでの経緯に「ソードの5」の影響を強く受け、「未来」に対して「ソードの7」の影響を強く受けることになります。 「未来」に現れた「ソードの9」は、それまでの経緯に「ソードの8」の影響を強く受け、その後の経緯に対して「ソードの10」の影響を強く受けることになります。
このように、タロット占いの実践では展開されているタロットカードは3枚でも、この3枚のそれぞれの影響を考慮するとともに、それぞれの前後のタロットカードも考慮することが大事になります。 展開されているタロットカードだけではなく、その前後や背景を意識して解釈することにより、タロット占いの結果からより具体的な状況や未来、舞台の裏側や問題の根本などが見えてくるようになります。
▼「ソード10枚」の数字の基本象意
数字 | 内容 |
A | 困難や傷害に立ち向かう |
2 | 問題の大きさに動揺する |
3 | 問題に対し諦め半分になる |
4 | 一度離れて状況を見直す |
5 | 覚悟を決めて再挑戦する |
6 | 周囲から強く反対される |
7 | 周囲から見捨てられる |
8 | 孤立して身動きが取れない |
9 | 悩みや不安で夜も寝れない |
10 | 困難の中ですべてを失う |
「ソード14枚」の解釈法まとめ

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